イラストレーター歴11年目のおがわ(@yukioga_i)です。
普段仕事では、ほぼデジタルでイラストを描いています。
たまに、個人の方に色鉛筆でイラストを制作したりもしています。ラフまでは鉛筆と紙で描くことが多いです。
この記事では、私も仕事で使用しているデジタルイラストを描くのに必要なすべての道具をご紹介します!
デジタルでイラストを描くメリット
仕事において一番のメリットは、修正作業が楽にできること。
依頼を受けて制作するイラストは、色を塗って仕上げてからの修正指示もよく入るからです。
手間はかかりますが、線画と着色、背景、人物などある程度レイヤー分けをしてイラストを描くと、修正も楽になります。
あとは、色塗りが簡単にできたり、モノクロ漫画だったらトーン貼り放題です。(アナログでは一枚ずつ購入しないといけないですから)
イラストソフトによっては、線画をキレイでなめらかにする機能(手振れ補正)もあります。
レイヤーとは…
イラストソフトの便利な機能。線画、色、背景などを複数の重なった透明なページで分けることができます。
道具を揃える前に…
イラストレーターになる決意が固まるまでは、もし手持ちのパソコンがあれば、ひとまずそちらでやってみるもの手です。
まずは趣味としてデジタルイラストを始めたいという方は、ipadとタッチペンでやってみるのはどうでしょうか。
やめることになっても中古として売りやすいし、普通のipadとしても使えますから。
イラストレーターのPC環境作り
1. イラストソフト
主に「adobe Illustrator 」「adobe Photoshop」で描いているイラストレーターさんが多いです。漫画描きさんには「Clip Studio Paint」(クリスタ)が人気です。
手描き感を重視するのであれば、「adobe Photoshop」ブレのないきれいな線がお好みであれば「adobe Illustrator 」をおすすめします。
Adobeシリーズについては、以前はソフトの買い切りだったのですが、今は月額制になっています。
私が普段使用しているソフト
ほとんど「adobe Photoshop」で描いています。(個人的にPhotoshopのブラシが好きなので)
色塗りに関しては、線の隙間があっても自動で感知して塗ってくれる機能があって、断然早く塗れるので「Clip Studio Paint」(以下クリスタ)も両方使います。
※相互性があり、どちらのソフトでもデータを開くことができるので便利。
漫画絵を描くなら、クリスタ。
Photoshopには無い手振れ補正機能付きでGペンや丸ペンで描いたような線がキレイに引けます。色々なトーンも簡単に貼れますよ!
他にもクリスタには漫画を制作するうえで便利な機能がいっぱいなのでおすすめです。
2. パソコン本体
自身がイラストレーターになりたての頃のPCスペックと言えば、思い出すとメモリが1~2GBでした。
手持ちのパソコンをそのまま使っていたんですよね。それでもなんとかやっていたので不思議です。
今はサイコムのBTOデスクトップパソコンを使っています。ノートパソコンも所有しており、そちらはドスパラです。
メモリも自分で選べるので16GBを選択しました。8GBでは少し心もとなかったので。16もあれば、重いデータでも難なく動きます。
デスクトップをおすすめする理由
最近は、iPadやレイトレックタブなどの大きいサイズのタブレットと専用のペンだけで仕事の絵を描いているという方も増えてきました。
ですが、家で作業をするならば、私ならデスクトップパソコン+液晶モニターをおすすめします。
やれることがまだまだパソコンの方が断然多く優れているからです。
ノートパソコンは、持ち運びには便利なのですがデスクトップより若干割高で壊れやすいですしね。
家の中でも制作場所を固定したくないとか、外に持ち運びしたい!という場合は、ノートパソコンで良いと思います!
3. 液晶モニター
印刷するとモニターと色が違うという現象は、安価な液晶モニターには割とあることで、イラストレーターにとって結構な大問題です。
イラストレーターは、イラストを納品すると、修正がない限りそこでもう仕事は終わりです。
私も過去に経験ありますが、出来上がった印刷物をお客様から頂いて、しまったー!なんかココ思っていたのと色が違うぞ!?となった時の絶望感は辛いものがありました。
なので、そこそこ色の再現性が高い液晶モニターを選ぶことが重要になります。また、画面が大きいと作業もしやすいです。
液晶モニターはPCよりも壊れにくいですし、絵を描くのに重要なものなので、ぜひこだわってみてほしいです。
私はEIZOを使っています。
このモニターは、光が反射しないノングレアという画面で、目に優しい光に調整する機能も付いているのでとてもオススメです!
4. 液晶ペンタブレット
以前はWacomの液晶画面がない普通のペンタブレットを使っていました。
ペンタブレットは慣れるのに時間がかかるし、私は前を向いて液晶モニターの画面を見ながら、手元を見ずにイラストを描くというスタイルにどうしても違和感があり苦手でした。
液晶ペンタブレットに変えてからは、ストレスがなくなりました。
ありがたいことに以前より液晶タブレットが手頃な値段で買えるようになってきました。同じWacom製の液晶タブレットを愛用しています。
私も使用していますが、今購入するなら「Wacom Cintiq 16 FHD」がおすすめです!
画面の大きさ、描き心地、値段すべて満足しています。
5. プリンター
プリンターを使ってオリジナルグッズや本を作るとかでしたら別ですが、特にそこまでこだわらなくても、普通のプリンターで良いと思います。
6. スキャナー
私は主にイラストラフをPCに取り込む際に使っています。
例えば、線画だけアナログで描いてPCに取り込み、PCで色塗りをするという場合にもスキャナーが活躍します。
プリンターとスキャナーが一体となった複合機もありますね。
7. キーボードとマウス
デスクトップパソコンを購入すると付属品としてついている場合が多いです。
ですが、経験上ぜんぶ有線なんですよね…。
おすすめはワイヤレス。特にマウスは有線だと動かすたび線に引っ張られる感じがあります。
また、液晶タブレットとパソコン本体だけでも配線が多く、見た目が良くありませんので、少しでもケーブルが少ない方がスッキリしますよ。
8. その他、PCソフト
他には、インターネットを使うのであれば、ウィルスセキュリティーソフトは入れておくべきです。
ワードやエクセルも必要に応じてインストールして下さい。私はワードで仕事の請求書を作ったり、日記をつけたりもしています。
まとめ
以上、デジタルイラストを描くときに必要なものをご紹介しました。
こうしてみても、揃えるものが多くて費用が掛かりますね…
もし手持ちのパソコンがあれば、イラストで仕事をする決意が固まるまでそちらでやってみるもの一つの手です。
道具をそろえること、ソフトに慣れること―最初は色々大変ですが、線を描く・色を塗る…基本的なところから徐々に覚えていけば大丈夫です!